「ベルルッティ」と同じLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY- LOUIS VUITTON)傘下の「セリーヌ(CELINE)」もアジア初のECサイトを日本で5月にスタートさせ、「エルメス(HERMES)」は18年10月に中国でECを開始するなど、多くのラグジュアリーブランドがアジアでのECに乗り出している。
ポーランドのアパレルブランド「ミスターググ&ミスゴー(MR.GUGU & MISS GO)」が、SNSで話題の「イケア(IKEA)」の青いショッピングバッグ“フラクタ(FRAKTA)”風のアパレルを発表した。5月に伊「ヴォーグ(VOGUE)」でも取り上げられ、現在ヴィレッジバンガードのオンラインストアで予約販売を開始している。「イケア」の了承のもと制作され、トレーナー、パーカ、Tシャツ、レギンス、ボクサーパンツの全5型。価格は税込みでトレーナーが6780円~、パーカが6980円、Tシャツが3780円、レギンスが3980円、ボクサーパンツが4860円。“フラクタ”とは異なり、シャカシャカしないという。
アッパーには70年代のCOUNTRYランニングシリーズのデザインを踏襲し、ミッドソールにはKAMANDAの形状を継承したNEVER MADE PACKのモデルミックススニーカー。定番的に見えて、一味違うヒネリのきいたギミックがモダンなムードを演出する逸品だ。コーデの足元に取り入れれば、さりげなく個性をアピールできること間違いなし。
また、「イケア」は5月からサステイナビリティーをテーマとするキャンペーン“家からよりよい世界は始まる(A BETTER WORLD STARTS AT HOME)”をスタートすると発表。同ブランドでは1000点以上の環境負荷の少ない商品を販売しており、家具の下取り・還元サービスなども行い、メンテナンスの後に再販できるものはアウトレットで販売している。また、20年には使い捨てプラスチックの販売を100%廃止する予定で、ラップの代わりになるシリコンフードカバーなどの新商品も登場する。
これについて、ケリングのマリー・クレール・ダヴー(Marie-Claire Daveu)=チーフ・サステイナビリティー・オフィサー兼国際機関渉外担当責任者は、「動物福祉の改善は業界の急務であり、ケリングはファッション分野のサプライチェーンにおいて、希少種から家畜までを含むあらゆる動物に対する意識を高める。フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault会長兼最高経営責任者)のビジョンに基づく新規定は、グループのサステイナビリティーに関する包括的アプローチへの深い関与と合致するものだ。サプライチェーンに属する動物はもちろん、野生生物の保護や生物多様性の維持まで、より広い範囲を対象に最良な方法を規定する。私たちはサプライヤーをはじめ、ラグジュアリーやファッション業界におけるパートナー、加えて飲食業界とも緊密に連携し、共有するサプライチェーン全体でこの新規定を適用することで、動物や自然を扱う方法を根本から改善していきたい」とコメントを発表している。
そのほか、オープニング企画として雑貨コーディネーターのオモムロニ。が選ぶギフトが登場する「DAILY GIFT SHOP by オモムロニ。」、日本初の常設売り場となる、持続可能なライフスタイルのための生活用品を扱う「GO FOR SUSTAINABILITY by BIO HOTEL」、関西を拠点とするグリーンショップ「ブランハンナ by竹中庭園緑化」などが登場する。
フレデリック・ドゥ・ナープ (Frederic de Narp)=バリー最高経営責任者は「80年代、『バリー』はニューオーリンズを中心としたヒップホップカルチャーの中に根付いていた。スイス発のラグジュアリー・ブランドとして高い品質にこだわる『バリー』と、音楽やアートのクオリティーにこだわるアーティストには親和性があったのかもしれない。彼らと共にブランドの歴史に根付いた、ピュアでリアルなコレクションは一般的なコラボと一線を画す」と期待する。