初のイートインやビューティ分野を拡大

ロフトは、銀座ベルビア館の3~6階で展開する銀座ロフトを1~2階まで拡張し4月26日にグランドオープンする。新規事業の立ち上げなど同社のモデル店舗と位置づけ、ロフト初のイートインコーナーを設けるなど“食”“日本”“サステナブル”と雑貨を掛け合わせて発信する。

営業面積は3312.41平方メートルから増床後は約1.4倍の4585.14平方メートルとなる。1階はカフェ&フードのフロアでイートインコーナー「ロフトフードラボ」を併設。国産フルーツや野菜を使用したジェラート&アイスキャンディーを提供する「スーパーアイスクレマリー」、京都発で東京初出店のサワー専門店「サワー」、銀座ロフト限定焼き菓子などを販売するベーカリーショップ「ガーデンハウスクラフツ」が出店し、約30席を用意する。また、食と食にまつわる器や道具、書籍といった、食と雑貨を掛け合わせたギフト提案をする売り場もそろえる。

そのほか、オープニング企画として雑貨コーディネーターのオモムロニ。が選ぶギフトが登場する「DAILY GIFT SHOP by オモムロニ。」、日本初の常設売り場となる、持続可能なライフスタイルのための生活用品を扱う「GO FOR SUSTAINABILITY by BIO HOTEL」、関西を拠点とするグリーンショップ「ブランハンナ by竹中庭園緑化」などが登場する。

2階は現在3階で展開する美容健康雑貨を移し、ロフト最大級の美容健康雑貨売り場として、自然をテーマによりナチュラルな製品とメンズコスメに力を入れる。メンズメイクブランド「リップスボーイ(LIPPS BOY)」をはじめ、ロフト初導入の6ブランドが入り、スキンケアはクリニック発を強化して「ツダセツコ(TSUDA SETSUKO)」「ドクターケイ(DR.K)」「ライスフォース(RICE FORCE)」「アンプルール(AMPLEUR)」「ミューノアージュ(MUNOAGE)」を新たに投入する。3階は現在6階で展開するバッグ&トラベルやモバイルツールなどを扱うファッション雑貨フロアとなる。

安藤公基ロフト社長は、「食への新たな取り組み、健康や環境に留意した雑貨、高品質と大集積を両立させた美容雑貨フロア、優れたデザインや高い機能などが特徴の文具やスタイル雑貨、クールジャパンを世界に発信する品ぞろえなど、ストーリーのある売り場を楽しんでもらえる館になる。また、環境課題についても銀座ロフトから取り組み、脱プラスチックとして一部を除き全てのショッパーを紙製に変更する。2019年は銀座ロフト増床のほか、国内2ケタの新店出店、小型の新業態への挑戦、海外直営店出店準備、システムや物流のインフラ整備などを行う節目の一年となる」と述べた。

「アクネ ストゥディオズ」が株式の41%を売却 I.Tグループが10.9%取得

「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」が、株式の41%を投資ファンドのIDGキャピタル(IDG CAPITAL)と香港のアパレル企業I.Tグループ(I.T GROUP)に売却する。同ブランドを設立したジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson)=クリエイティブ・ディレクターとミカエル・シラー(Mikael Schiller)=エグゼクティブ・チェアマンが引き続き株式の過半数を保有し、IDGキャピタルが25.1~30.1%(規制当局の判断により変動)、I.Tグループが10.9%取得する。1株当たりの価格は143ドル(約1万5730円)で、I.Tグループの支払い額は5380万ドル(約59億円)。売却額は、同社の2018年EBIT(利払い前・税引き前利益)である2740万ドル(約30億円)の18倍程度と見られている。

I.Tグループは2000年代初頭から「アクネ ストゥディオズ」と提携しており、同ブランドのアジア進出をサポートしてきた。他にも、I.Tはギャラリーラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)やドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などがアジアに進出する際に提携している。IDGキャピタルは、ファーフェッチ(FARFETCH)やモンクレール Tシャツ コピーなどのアパレル関連企業に加え、テンセント(TENCENT)や百度(BAIDU)といったアジア系のIT企業に出資している。

シラー=エグゼクティブ・チェアマンは、「最高の条件で取引することができ、とてもうれしく思っている。IDGキャピタルとI.Tグループのことは以前からよく知っており、彼らが持つファッション業界のノウハウや急激に進化しているEC小売りに関する豊富な知識によって、当社がさらに発展することを確信している」と語った。なお、シラー=エグゼクティブ・チェアマンは取引成立の数年後に現職から退く予定。

「アクネ ストゥディオズ」は1996年にスウェーデン・ストックホルムで設立され、売上高は2億ユーロ(約250億円)を超えているが、情報筋によれば17年から事業が減速していた。日本では東京と大阪に旗艦店を構え、トゥモローランドと折半出資による合弁会社を設立し運営している。

旅先で「フィルメランジェ」のセットアップが大活躍

“旅”には限りない消費行動が付随していると思う。だって海外に行くのに、下着の1枚も買わない人っていないはず――フリーランスだった15年以上前、この殺し文句を武器に雑誌やブランド、航空会社を相手にあれこれ企画書を書き、プレゼンを繰り返した。結果は?ハイ、ほぼ全滅……。だから今があります(笑)。

炎そのものは縮小したものの、基本的な考え方に変わりはなく、火を消さないようになるべく自ら実践している。女房子どもがいるので、そんな言い訳がないと買い物ができないという事情もある……。

ダブルブレステットジャケットの“スヴェン”(3万8000円)と、ワイドシルエットのパンツ“スティーグ”(3万2000円)を着用。いずれもカラーはシャドーネイビー。「バーゼル・ワールド」会場で
3月に世界最大の時計・宝飾見本市「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」の取材で、スイス・バーゼルを訪れた。つまり好機である。時計の世界は、それなりの身なりが求められるので、今回はセットアップを買うことにした。

海外に行くから買い物をすると決めたとしても、財布の中身が充実しているわけではないので、さんざん迷って「フィルメランジェ(FILMELANGE)」を選んだ。2007年に創業した日本ブランドで、“究極のカットソー”作りを標ぼうする。全てのアイテムを日本生産するのも特徴だ。

決め手は、ダブルブレステットジャケットの“スヴェン”(3万8000円)だった。ダブル本来の重厚なイメージを、コットン100%の鹿の子素材がライトに見せてくれる。ジャケットとしての“ちゃんとしている感”は備えつつも、カットソーならではのカジュアルさも持ち併せていて、さらりと着られる。袖はカフ仕様ではなく、フランスのシェフジャケットから着想したボタンレスなデザインで、折り返してもいいらしい。これからの季節は、Tシャツの上にカーディガン感覚で羽織るのもすてきなはず。

パンツの“スティーグ”(3万2000円)はワイドなシルエットがお気に入りだ。ウエストもドローコード式でリラクシング。こちらも極限まで度詰めした鹿の子に程よい張り感があるので、あくまで上品。つまり、「顔が下品」と妻に言われてしまう僕にぴったりなのだ(笑)!

編集長のおこぼれで利用させてもらったファーストクラスラウンジで怖気づくこともなかったし、機上の人となる瞬間もCAの刺すようなチェックをクリアできたはず。上下共にリラックス素材だから機内でも快適そのもので(エコノミークラスだったけど)、朝から晩まで取材でわずかな時間しか過ごせなかったホテルライフでも鼻高々だった。肝心の「バーゼル・ワールド」ではタイドアップスタイルで取材をこなし、帰国便までのほんの少しの時間はカットソーを合わせてチューリヒを散策した。

取材の成果は4月15日号でリポートしたが、6月3日号では「バーゼル・ワールド」、1月にスイス・ジュネーブで開催された「S.I.H.H.(サロン・インターナショナル・オート・オルロジュリ」、世界最大の時計企業スウォッチグループ(SWATCH GROUP)の展示会などをまとめた時計特集も予定している。楽しみにしていただきたい。

「バリー」とラッパーのスウィズ・ビーツ企画再び “X線アート”のショック-1とコラボ

スイス発の「バリー(BALLY)」は、音楽プロデューサーでラッパーのスウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)との協働プロジェクトとして、X線写真をモチーフにしたストリートアートを描くアーティスト、ショック-1(SHOK-1)とコラボレーションしたカプセル・コレクションを各国の「バリー」店舗とオンラインサイトで発売した。ショック-1が手掛けたハンドサインや昆虫、80年代のビデオゲーム「パックマン」が着想源の“コンシューマー(Consumer)”を施したシューズやウエア、バッグ、キャップなどの小物類をそろえる他、チャッカブーツ風スニーカーの“バリー シエスタ(BALLY SIESTA)”を銀座店のみで36足限定で発売する。価格帯はスニーカーが2万5000~5万6000円、ウエアはトップスが2万~5万6000円、アウターが7万3000~32万4000円、パンツが4万~19万4000円、小物類が5000~4万円。デザインについてショック-1は、「自分が好きな1980年代後半以降のヒップホップでは、よく『バリー』についてラップされていた。当時に立ち返るような気持ちで今回のコレクションを制作した」と語る。

「バリー」とスウィズによるプロジェクトは、グラフィック・アーティストのリカルド・カボロ(Ricardo Cavolo)を迎えたコレクションに続いて今回で2度目。1度目はスウィズが自身のSNSで「バリー」のスニーカーを投稿したことをきっかけに実現した。投稿のファンからの反応を見て、アートコレクターでもあるスウィズが「バリー」へアプローチしたという。「1度目はカラフルなアイテムを多くそろえた。今回は、シンプルなカラーリングのアーティストを起用したかった。このプロジェクトでの自分の役目は、『バリー』のイメージをひっくり返すことだ」とスウィズは説明する。

フレデリック・ドゥ・ナープ (Frederic de Narp)=バリー最高経営責任者は「80年代、『バリー』はニューオーリンズを中心としたヒップホップカルチャーの中に根付いていた。スイス発のラグジュアリー・ブランドとして高い品質にこだわる『バリー』と、音楽やアートのクオリティーにこだわるアーティストには親和性があったのかもしれない。彼らと共にブランドの歴史に根付いた、ピュアでリアルなコレクションは一般的なコラボと一線を画す」と期待する。

なお、カプセル・コレクション発売を記念して渋谷にショック-1が手掛けた巨大なストリートアートが展示されている他、「バリー」銀座店の2階ではショック-1の日本初となる個展を行っている。

双子の母になったシャルロット・シェネに近況を聞く

ハイファッションに身を包む女性から医者や弁護士といったキャリアウーマンやハリウッド女優まで、幅広い女性から支持されるジュエリーブランド「シャルロット・シェネ(CHARLOTTE CHESNAIS)」。一見するとそれが何だかわからない、しかし、身につけると驚くほど体の曲線になじむ静かに主張するデザインが特徴だ。昨秋、約1年ぶりにパリにいるシャルロットを訪ねた。

新しいロゴはエムエムパリス(M/M Paris)が手がけたとか?

エムエムパリスの2人と初めて会ったのは、私が「バレンシアガ(BALENCIAGA)」で働いていたころのこと。いつか一緒に仕事をしたいと思っていたけれど、ブランド設立当時はタイミングが合わなかった。だから、以前のロゴは自分でささっとデザインしたの。それも悪くはなかったけれど、あまり気に入ってもいなかったわね(笑)。それから2年後、2人と再会してロゴをお願いしたのよ。

ロゴはエムエムパリスらしさとあなたらしさが共存している。

彼らの作品は一目見ただけで分かるもの。ロゴデザインのベースになったのは2つのCが重なったイヤリングだから、私のブランドであることも伝わるのね。

価格が少し上がったが。

見た目の美しさだけでなく、ハイクオリティーゆえの美しさを追求しているので、その影響で価格が上がった。ショップから「私たちには高すぎる。安かった時の方が好きだった」と言われてしまうこともあるけれど、安いジュエリーを作っていた時は、クオリティーに納得できないことが多かった。今は、すべてのアイテムを「エルメス(HERMES)」と同じ工房で作り、生産量は増えすぎないように制限しているわ。

一見すると何かわからないアイテムが多い。

私のジュエリーを見て「これは何?」「リング?」「イヤリング?」「それともブレスレット?」「一体どうやって身につけるの?」と聞く人は多い。そもそも自分をびっくりさせたいと思いながら作っているからかもしれないわね。ただ、悩みの一つは「複雑すぎる」と諦める人もいること。私のブランドを知っている人は、ジュエリーに仕掛けがあることを分かっているし、テーブルに置いた時と身につけた時では、見え方が違うことを理解してくれている。でも知らない人には、説明しなければならない。複雑に見えるけど、つけてみると意外とシンプルでしっくりなじむってね。見た目に美しいけれど、身につけることで素敵な相互作用が生まれるジュエリーを作りたい。私は“ジュエリーをデザインしている”と思って作っていないの。アトリエの中で、職人さんと一緒に写真を撮ったりしながら「どうすれば耳になじむのか」「このデザインに隠された仕掛けは何なのかな」と考えながら制作している。

「バレンシアガ」の経験に通じている?

ええ、おそらくね。「バレンシアガ」では、ラボラトリー的なアプロ―チでのモノ作りを学ぶことができた。「ジャケットを作りたいから、まずはジャケットのデザイン画を描きましょう」とはならず、下着だけを身につけたモデルに生地を巻き付けては写真を撮り、別の生地を巻きつけては作っていたから。

顧客は流行の最先端を行く女性からコンサバな女性までと幅広い。

確かにそうね。あらためて気づいたわ。でもね、デザインしている時は、実は顧客のことを考えてはいなくて、誰も見たことのないようなジュエリーをデザインすることに夢中で、形やデザイン、身につけた時のバランスに情熱を注いでいるわ。

幅広い女性に支持される理由をどう分析する?

コレクション自体はピュアでシンプルだからかしら。複雑に見えても、基本的にはシンプルなスタイルを貫いている。私自身、ただのハイファッションブランドではないことを誇りに思っている。医師として働いている姉も、職場で私のジュエリーを身につけているし、主張しすぎないところを気に入ってくれている。私も母になり、前よりはファッションに興味を持たなくなった。今日もいたってシンプルな服を着ているでしょう。クレイジーなファッションに身を包んでいた8年前とは違う。(「バレンシアガ」のデザインチームで働いていた)当時はニコラ(・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)の想像力をかき立てるような存在でいないといけないと思っていたから、ファッションショーに登場するような洋服で働いていたわ。周りの女の子たちもみんなそうだったから、まるでコンテストのようだった。私もだいぶ落ち着いたわね(笑)。

双子の母になったことで、変化はあった?

妊娠中のトラブルもなく出産もスムーズで、赤ちゃんもたくさん寝てくれるから、あまり疲れていないし幸せを感じているわ。メンタリティーはクリエイティビティーにも影響を与えると思う。仕事もプライベートも充実しているから、私のクリエイションにもいい影響を与えていると思う。

ファインジュエリーも始めた。

ファインジュエリーを始めて1年半が経ち、まだまだ勉強中だけど、ファインジュエリーとコスチュームジュエリーではアプローチが全然違う。例えば、売り方。ファインジュエリーの場合、多くの店が委託販売を希望する。でも小規模なブランドにとって、委託販売は負担が大きすぎる。コスチュームジュエリーだけを作っていた時は、委託販売を希望されたことはなかった。販売店としてはリスクを負いたくないから委託販売を希望するのは理解できるけど、売れるまで利益がないのは正直きつい。デザイナーなら誰もが抱える悩みだし、どのブランドも同じ問題を抱えているから、文句を言いたいわけではない。けれども、ファインジュエリーを作っている個人ブランドは世界中どこを探してもあまりないし、ほとんどのブランドが大手グループに属して支援を受けている。私にとって、個人でファインジュエリーのような高価でリュックスなものを作り続けるというのは、大きな挑戦であり、最大の課題になっているわ。

作るときのアプローチも異なる。

デザイン性が高い大胆なファインジュエリーを作ることもできるけれど、奇抜なデザインに投資しよう!という人は少ないと思う。デザイナーにとっては頭の痛い話だけど、ファインジュエリーともなるとマーケティングも視野に入れていかないといけない。デザイン、価格、マーケティングのバランスが大事よね。コスチュームジュエリーやファッションアイテムと違い、ファインジュエリーは誕生日や結婚式などの記念日やお祝いと深いつながりがあるから。最近は、自分へのご褒美としてスペシャルなジュエリーを購入する女性も増えているけれど、車やマイホームを購入するような覚悟が必要でしょう?限られた材料、限られたゴールドやダイヤモンドで人々の興味を引くようなジュエリーを作るのは、私にとっても大きなチャレンジ。ボリューム感のあるジュエリーも作ってみたいけれど、ゴールドを使うときは、限られた予算内で魅力的なピースをデザインしなければならない。チャレンジであり、それを乗り越えるためにもっと頑張ろうと思っているわ。

ノートルダム大聖堂の火災 「ディオール」や「グッチ」のデザイナーが思いや心痛を語る

世界的な文化遺産での大きな災害に対して、多くのデザイナーが思いをつづっている。

マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール(DIOR)」アーティスティック・ディレクター
ノートルダム大聖堂が燃え上がっているイメージを忘れることはないだろう。私たちは現代に生きているが、全体としての記憶や個人的な歴史の基準点となる存在が必要だ。かの大聖堂は永遠の記念碑であり、歴史的に重要であるばかりでなく、私たちの感情と結びついている。今日は大きな悲しみに包まれているが、文明の偉大な記念碑に対して世界中の人々が思いを示してくれたおかげで、いくぶんか気持ちが和らいでいる。

アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ(GUCCI)」クリエイティブ・ディレクター
多くの人々と同様に、私もパリで撮った思い出の写真がある。私と妹、そして母がノートルダム大聖堂の前でポーズを取っているものだ。パリを歩くと、どこからでもノートルダム大聖堂が目に入る。今回起きたことを、とても悲しく思う。悲劇的な映像を見るのはつらかったが、何時間もテレビの前を離れられなかった。ノートルダム大聖堂はパリの象徴であり、抵抗の象徴でもある。何世紀にもわたって攻撃され、盗まれ、破壊されてきたが、常に生き延びて以前よりも堂々たる姿でよみがえってきた。今回も、そうであることを願っている。

ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)「ラルフ ローレン」エグゼクティブ・チェアマン兼チーフ・クリエイティブ・オフィサー
ノートルダム大聖堂の火災のような悲劇的な出来事があった時、人は自分がどこで何をしていたかを覚えているものだ。私はデザインミーティングの最中だったが、フランス人のチームメンバーが「ノートルダム大聖堂が燃えている!」と悲鳴のような声を上げた。私たちは彼女のスマートフォンで、何世紀にもわたってパリの象徴であり続けた建物の尖塔が崩壊する様子を見つめた。フランスやパリにいる友人や同僚たちの心情を思うと、その後で仕事に戻るのは難しかった。私たちの思いは彼らと共にある。ノートルダム大聖堂が灰の中からよみがえり、確固たる信念や回復力を持つフランスの人々はもちろんのこと、かの大聖堂の美しさや歴史に心打たれた世界中の人たちを勇気づけてくれるものと確信している。

マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)「マーク ジェイコブス」デザイナー
17歳の時に初めてパリを訪れ、いっぺんで恋に落ちた。私はここで生まれるべきだったと思うほど、心が休まった。初めて訪れる者がみんなそうであるように、私は何日もただパリの街を歩き、あらゆる素晴らしい建造物や記念碑を見て回った。ノートルダム大聖堂はパリの象徴の一つであり、力強く壮大な存在だ。今回のニュースはひどく悲劇的で、燃えている姿を見るのは本当につらかった。LVMHと同社を率いるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者が、この素晴らしく美しい大聖堂の修復に多大な貢献をするべく立ち上がったことに心からの敬意を表する。

ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)「ロエベ(LOEWE)」クリエイティブ・ディレクター
パリのオフィスから炎と煙が見えた。この街は第二の故郷のような存在なので、パリの象徴が破壊されていくのを見るのはとても悲しかった。パリの風景はもう二度と同じものになることはないだろう。

ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)「ヴァレンティノ(VALENTINO)」クリエイティブ・ディレクター
ノートルダム大聖堂の火災に心が痛み、正気ではいられない思いだ。あの計り知れないほど貴重な存在からほんの数ブロック離れたところに、私の比喩的な意味での第二の家がある。私の中世に関するイマジネーションや世界観はかの大聖堂の中で守られており、いかなる火災もそれを破壊することはできない。“私たちの貴婦人”たる大聖堂が、不死鳥のように素早く、夢のように美しくよみがえることを願っている。私の心は“彼女”と共にある。

トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)「トミー ヒルフィガー」デザイナー
ニュースを聞いてショックを受け、とても悲しく思っている。あれほど貴重な文化遺産が破壊されてしまったことが信じられない。フランスなどのビジネスリーダーが修復に乗り出していると知って安堵した。2019年に起きたこの悲劇的な火災を人々が忘れることはないだろう。

リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)「バーバリー(BURBERRY)」チーフ・クリエイティブ・オフィサー
息をのむほど美しく、歴史的にも宗教的にも重要なノートルダム大聖堂で起きた火災に、とても深い悲しみを覚えている。パリに住んで仕事をしていたので、ノートルダム大聖堂には多くの大切な思い出がある。去年のクリスマスも、家族や友人たちと共に大聖堂でのミサに参列した。あれは私の人生で最も美しく感動的な瞬間の一つであり、ずっと大切にしていこうと思う。影響を受けた全ての人に、そしてこの比類のないモニュメントの修復に時間と労力を捧げている人々に、心からの応援と祈りを送る。

マイケル・コース(Michael Kors)「マイケル コース」名誉会長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサー
ノートルダム大聖堂はとても思い出深く、懐かしい場所だ。そして多くの人々に囲まれていても静けさを感じる、世界でも数少ない場所の一つでもある。私がまだ20代だった1980年代に、私たちは映画「パリの恋人」のように、ホテルにチェックインしてすぐにノートルダム大聖堂に向かったものだ。象徴的な建物がまるで古い友人のように感じられるなんて、稀有なことだよ。

「ディオール」が販売スタッフを募集

「ディオール(DIOR)」は、ブランドの世界観を伝える販売スタッフを募集する。新店と既存店の同時募集で、ブランドの“顔”として、さまざまな年齢層の顧客一人一人のニーズに対応し、商品を提案する仕事だ。「ディオール」の商品は、レディース、メンズ、レザーグッズ、ジュエリーウオッチ、ベビー、ホームコレクションなどの非常に幅広いものとなる。販売スタッフとして経験を積んだ後は、営業やMD、VMDなど本社職に就くチャンスもある。

入社後は東京での入社研修を受講。その後、配属先の店舗で「ディオール」について学んでいく。配属後はシーズンごとの商品説明会やカテゴリーごとの商品研修の他、海外研修で海外店舗の接客や製品の製造工程を学ぶチャンスもあり、教育制度も充実している。

「ディオール」は昨年、アーティスティックディレクターにメゾン初の女性としてマリアグラツィアキウリ(Maria Grazia Chiuri)が就任。今年はメンズのアーティスティックディレクターにキムジョーンズ(Kim Jones)が就任して6月23日にデビューコレクションを発表し、話題を呼んでいる。

募集職種
販売スタッフ

応募条件
接客または販売経験をお持ちの方
扱う商品、価格帯、業界、前職の雇用形態は不問
学歴不問
第2新卒、歓迎します。
英語や中国語など、外国語でのコミュニケーション力を活かして働きたい方、歓迎(語学力は必須ではない)

勤務地
ディオールの路面店および百貨店内店舗
関東:東京(新宿/表参道/池袋/銀座/日本橋)、神奈川(横浜)
東海:名古屋
関西:京都、大阪、神戸
希望勤務地を考慮します。UIターン歓迎
転居を伴う転勤はなし
今後も積極的な新店舗オープンを計画中

雇用形態
正社員
6ヶ月の試用期間あり。期間中は待遇に変更なし

勤務時間
シフト制 実働1日7.5時間(休憩1.5時間)
残業は月6~7時間程度
<シフト例>
9:30~18:30、12:15~21:15 など

休日休暇
年間休日119日(今年度)
シフト制(月10日 28日間の月は9日休み)
有給休暇
慶弔休暇
産前産後休暇(取得復帰実績あり)
育児休暇(取得復帰実績あり)

給与
月給20万円以上 + インセンティブ + 賞与年2回(それぞれ月給2ヶ月分支給)
前職の給与スキル経験などを考慮の上、優遇
上記には月10.5時間分の残業手当(1万1771円以上)を含む。超過分は、別途追加支給
インセンティブも別途支給

福利厚生待遇
昇給(年1回)
賞与(年2回/6月12月 それぞれ月給2ヶ月分支給)
各種社会保険完備(健康、雇用、労災、厚生年金)
時間外手当(超過分支給)
交通費(全額支給)
インセンティブ制度
職能手当
退職金
オフィス内禁煙
ユニホーム貸与(年2回シーズン毎)
社員割引制度
育児時短勤務制度(利用実績あり)
研修制度(入社時研修制度、商品別研修、階層別研修、パリ本社でのマネジメント研修等)

魂をプレタへ。「ヴァレンティノ」が見せたクチュールメゾンの意地

ラフ・シモンズの「ディオール」こそスピリッツの一貫性を図ろうとしているが、最近のオートクチュールとプレタポルテは同じブランドでも往々にして別モノである。しかし「ヴァレンティノ」は、しっかりクチュールを礎に据えている。プライドとも言える確固たる信念が伝わる、1月の2013年春夏クチュールのスピリットをしっかりコマーシャルに落とし込んだプレタポルテだ。

クチュールの意地を感じるのは、ネットにカラフルな糸を刺繍することで花を描いたミニドレス。これは、花咲く庭園にインスピレーションを得た13年春夏クチュールにも登場したアイテムだが、そのときは最高級のギュピールレースに七色の花を刺繍したマキシドレスだった。ドレスの本体となるギュピールレースをネットに、マキシ丈をミニ丈に改良することで、(それでも限られた人しか買うことはできないが)より多くの女性に向けた商品としている。また、クチュールでは用いなかった、プリントによる花模様も多数登場。ムースのような生地で作るキモノスリーブのフーデッドケープなどを彩った。カーペットに用いる刺繍で花柄を描いたり、花弁を思わせるスカラップドヘムのフェルトジャケットとドレスなども、庭園に咲く花をコマーシャルに表現した商品だ。

よりアフォーダブルであろう商品では、フィット&フレアのミニドレスの下に着た、純白のシャツが代表例だろう。この商品ではクリエイティビティを襟に集中させ、襟をカットアウトして花弁を描いたり、純白のビーズでその周りを縁取ったり。自然と視線が首もとから顔に向いてしまう、容姿に自信のあるレディに向けた逸品だ。

2018年中国で最も注目を集めた美容アイテムは? 331万件以上の口コミ投稿からトレンドを読む

世界各国の市場調査や中華圏向けのプロモーション事業、中国市場のトレンドを発信するウェブメディア「中国トレンドExpress」を運営するトレンドエクスプレス(トレンドExpress)は、中国国内で投稿された日本製品についての口コミを調査した「2018年中国SNSクチコミ振り返りレポート」を発表した。その中で、コスメ・美容カテゴリーのクチコミを読み解く。

2018年、中国のウェブ上で日本製のコスメ・美容商品に関する口コミは331万9113件投稿された。中国では口コミを重視する文化があり、中国版ツイッターと呼ばれるウェイボーや、中国版インスタグラムの小紅書(RED)などのSNSでさまざまな製品の口コミが投稿される。美容製品であれば使用前後を比較したり、使い心地が投稿されたりと、具体的で購買の指標となる内容が多い。偽物が多く出回り、企業の広告も過大に捉えられる中国では、より信頼できる身近な人物や、インフルエンサー(KOL)の投稿が何よりも影響力を持っている。このような投稿はインフルエンサーだけでなく一般の人の間でも活発だ。

コスメ・美容カテゴリーを製品別に口コミ数順で見ると、1位は3万8361件投稿されたコーセーの「雪肌精」。次いで「ベイビッシュ うるおいマスク」、3位「馬油ナチュラルミルクローション」、4位「スクワクレンジング」、5位「雪肌精 ホワイト洗顔クリーム」と、「雪肌精」シリーズは2製品が上位に入った。また7位までをスキンケア製品が占め、中国の消費者がメイクアップよりも素肌を重視することが分かる。また、中国では日本の製品に対し、安心・安全というイメージが高く、素肌に塗布するスキンケアの性質から、日本製が求められたことも理由のひとつだ。

口コミ件数の増加率でトップに立ったのはクラシエホームプロダクツのヘアケアライン「いち髪」で、前年に比べて1万件以上となる3万1768件が投稿された。ヘアケア・スタイリングカテゴリーの口コミ投稿数は全体で7%と多くはないが、昨年に比べて1万8000件増加している。中国の美容に関する悩みの中でも「薄毛」は注目ワードで、この原因として普段のヘアケアが十分でないことが上げられる。美意識の高まりと共に、ヘアケアも注目が高まりそうだ。

ストリート、ロリータ、アニメ――カオスを飲み込む若者の聖地「ラフォーレ原宿」41年目の進化

明治通りの反対側にあるラフォーレ原宿のエントランスは少し不思議な日本庭園になっていて、入り口に面した店舗では爆音を響かせ「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」「バーバリー(BURBERRY)」などのストリートで人気のメンズアイテムを販売している。「GR8(グレイト)」だ。オーナーバイヤーの久保光博氏は世界の著名なファッション業界人「BoF500」に選出され、久保氏の好きな数字、末広がりの“8”を並べた店舗面積88坪の「グレイト」には、日本だけでなく中国や韓国、台湾のファッション愛好家たちが訪れる。客単価は7〜8万円、月間の売上高はゆうに1億円を超える。だがラフォーレ原宿には、店舗面積がその4分の1以下の20坪足らずにもかかわらず、時には「グレイト」を超える売り上げを叩き出す店舗が2つある。2大ロリータブランドの「アンジェリック プリティ(ANGELIC PRETTY)」と「アリスアンドザパイレーツ(ALICE AND THE PIRATES)」だ。

昨年10月に開業40周年を迎えたファッションビル、ラフォーレ原宿が好調だ。2019年3月期の売上高は前期比5%増を見込んでおり、2016年3月期以来4期連続で増収を達成する。ネット通販が拡大し、都心でも多くのファッションビルが苦戦する中で、ラフォーレ原宿のこの快進撃とも言える業績は、新旧の多彩なテナント群が国内外から幅広い客を呼び込むことで支えられている。

「ネット通販発ブランドの新しいサクセスストーリーをつくりたい」——こう語るのは、今春の改装でラフォーレ原宿に出店を決めた、ネット通販のプラットフォームを運営する塚原文奈ストーアーズ・ドット・ジェーピー最高経営責任者(CEO)だ。「STORES.jp」は未経験者でも簡単にネット通販サイトを作れることが強みで、多くの小規模ブランドや個人のユーザーを獲得してきた。リアル店舗の運営はほぼ未経験ながら、同様にネット通販ブランドで数多くのファンを獲得した「アール(RRR)」の相羽瑠奈デザイナー率いるレインボーシェイクと組み、SNSを駆使した新しい売り方に挑戦する。「リアル店舗の運営は全くの未経験だし、かなりの先行投資にはなるが、ラフォーレ原宿にはすでに数多くの成功事例があった。リアルには私たちのようなネット企業ができないことがたくさんあるし、むしろそれが私たちにとっても新しい可能性だと感じている」と塚原CEO。

ラフォーレ原宿がこの数年積極的に取り組んできたのが、こうしたネット通販発ブランドの導入だ。24歳のインフルエンサー、滝口樹理社長兼デザイナーが率いるネット通販専門ブランド「ジュエミ(JUEMI)」は4月6日、初の常設店をラフォーレ原宿にオープンする。ルミネ新宿店や三越銀座店、名古屋パルコなどで期間限定店を出店し、1週間で1000万円以上を毎回売り上げてきた人気ブランドだが、その「ジュエミ」が初めてリアルの場に期間限定店をオープンしたのもラフォーレ原宿だった。村田裕介ラフォーレ原宿館長は「かつてのような急成長が望めない中、資本力の弱い新進ブランドが商業施設に常設店を出店するハードルはどんどん高くなっている。しかしわれわれのようなファッションビルにとっても、新進ブランドが導入できなければ活気も失われる。ネット通販発のブランドは新しい可能性だった。この数年で期間限定店から常設店へという流れができつつある」。

こうしたネット通販発ブランドの導入で新しい客層を呼び込む一方、数字面を支えるのは新旧の多彩なテナント群だ。ラフォーレ原宿で月坪(1坪あたりの月間の平均売上高のこと)100万円に達すると見られるテナントは、「グレイト」のようなラグジュアリーセレクトから「アンジェリック プリティ」「アリスアンドザパイレーツ」のロリータ、2017年9月にオープンした「セーラームーンストア」のアニメなどバラエティに富んでおり、同館のテナントリーシング力の強さを象徴する。ラフォーレ原宿から生まれ、今やアジアを代表するセレクトショップになった「グレイト(GR8)」は4月下旬、店舗を88坪(約293平方メートル)から130坪(約429平方メートル)に拡張オープン、裏側の入り口に接する2.5階の全スペースに広がる。「グレイト」は昨年拡張オープンしたばかりだったが、村田館長は「『グレイト』を率いる久保光博オーナーバイヤーから、このままでは商品が収まりきらないと強い要望があった。『グレイト』は日本だけでなく世界的な知名度を誇るセレクトショップで、世界中からファッション好きが押し寄せる。われわれもその期待に応えたかった」と語る。

「アンジェリック プリティ」と「アリスアンドザパイレーツ」を筆頭にロリータブランドを集積した地下1.5階は、「インバウンド比率は高く、近隣の中国や韓国はもちろん中東などからも、熱心なファンがこのフロアをめがけて来る」(村田館長)という。昨年1月には、「アンジェリック プリティ」と「アリスアンドザパイレーツ」の2大ロリータブランドの1月の売上高がそれぞれ1億円を突破した。「アリス アンド ザ パイレーツ」の売り場面積は14坪、「アンジェリック プリティ」は19坪なので、1坪あたりの売上高はなんと714万円、526万円と驚異の坪効率になる。

日本発のファッションであるロリータ・ファッションとラフォーレ原宿の関係は実に長い。「アンジェリック プリティ」の出店は、1978年のラフォーレ原宿開業の翌年の1979年。以来39年にわたってショップを構えてきた。絶好調のロリータだが、2013年には人気ブランド「ブラックピースナウ」が倒産するなど苦しい時期もあった。ラフォーレ原宿は、2007年からパリの「ジャパンエキスポ」に「アンジェリック プリティ」や「アリス アンド ザ パイレーツ」など有力なロリータブランドと一緒に出展し、ファッションショーを現地で実施。その後も数年にわたって出展を続け、ロリータブランドの種を海外にまいてきた。

17年以降には、元祖原宿ストリート系ブランド「ミルク(MILK)」の流れをくむ「ジェーンマープルも、この2大ロリータブランドに匹敵する売上高と坪効率を叩き出すようになった。「ジェーンマープル」も、1984年にスタートして88年からラフォーレ原宿に出店する老舗テナントの一つだ。ワンピースで5万円台、スカートで4万円台と高額ながら、幅広い年代から熱狂的な支持を集めている。「ファッションだから長い時間の中では浮き沈みもあった。だが店長が20年間ずっと同じ人が務めるなど、絶対に軸がブレない強さがある」と村田館長は語る。

ファッションビルはネット通販の猛烈な成長やターミナル駅直結の大型商業施設などの攻勢にさらされ、坪効率の悪化や売上高の縮小などの防戦を余儀なくされてきた。だが昨年10月に開業40周年を迎え、売り上げ上位テナントに新旧ブランドと店舗が並ぶラフォーレ原宿は、商業デベロッパーが理想として掲げる“経年優化”そのものだ。開業41年目のラフォーレ原宿は今、再び進化している。

英コンサル会社とジェトロが日本の新進ブランドの海外進出を支援 第1号は小木のポップアップ「ポギーズ・ボックス」

英ファッションコンサルティング会社のトゥモロー・コンサルティング(TOMORROW CONSULTING)と日本貿易振興機構(JETRO)、そして国内外のブランドのディレクションやコンサルティングを行う源馬大輔・源馬大輔事務所代表が協働し、日本の新進ファッションブランドの世界進出を支援するプロジェクトを立ち上げる。最初に手掛ける案件として、小木“POGGY”基史ディレクターのポップアップ「ポギーズ・ボックス(POGGY’S BOX)」が選ばれた。

ルカ・コルセッティ(Luca Corsetti)=トゥモロー・コンサルティング マネジング・パートナーは、「これは才能ある若手デザイナーのブランドを新たな方法で支援するプロジェクトで、日本のファッション業界に必要なものだ。戦略の立て方から製造販売、コミュニケーションやオペレーションなどを含め、海外進出の際に必要となるノウハウを全て伝授したい」と語った。また小木ディレクターについて、「日本のファッション業界において最も才能ある人物の一人で、市場全体について素晴らしいビジョンを持っている」と評した。

「ポギーズ・ボックス」は「箱」をテーマにトランク、レコードボックス、リサイクルボックスを作成し、その中に「ポギーザマン(POGGYTHEMAN)」のTシャツやパーカ、スーツのオリジナル全3型と、別注やセレクトで日本のブランドを集めている。小木ディレクターは、「今回のプロジェクトに参加することで、若手デザイナーが海外進出の際に直面する問題を自ら体験し、そうしたデザイナーのメンター的存在としていっそう貢献していきたい」とコメントした。

コルセッティ=マネジング・パートナーによれば、プロジェクトは今後さらに拡大する予定だという。「3月に新たなプロジェクトを3つ立ち上げ、最終的には10~12程度のブランドを支援したい。世界市場に進出する準備が整った、日本の才能あるデザイナー群を養成するのが狙いだ」と述べた。

ルミネがダイアナと協業した新ハンドバッグブランド 9月1日に販売開始

ルミネと婦人靴専門店のダイアナが共同開発したハンドバッグブランド「アディナ ミューズ(ADINA MUSE)」が9月1日デビューする。「アディナ ミューズ」は9月1日にルミネ新宿 ルミネ2、9月2日にルミネ有楽町 ルミネ1とルミネ横浜、9月7日にルミネ北千住にショップをオープンする。またルミネの通販サイト、アイルミネでも9月1日から販売を開始する。

今回の協業は「旬なテイストのバッグを、手に取りやすい価格帯で」というルミネ利用者のニーズに応える形で始動した。その日の予定や気分に合わせてバッグが選べるよう3つのラインを用意する。素材にこだわったハイエンドラインのアディナ スター(3万~4万円台)、トレンドを日常使いできるアディナ デイリー(2万~4万円台)、シンプルなデザインのアディナ ベーシック(1万~3万円台)を企画した。

新ブランドに際しパートナーに選んだのは、ルミネ限定商品の開発実績もあるダイアナ。靴作りで知られるダイアナだが、バッグ製作にも随所にこだわりを込めた。手頃な価格が人気のダイアナの靴と同様、「バッグも気軽に持ち替えてほしい」という。

ルミネはこれまでにも、バーンデストローズジャパンリミテッドとウィメンズブランド「アンドクチュール(AND COUTURE)」、ジンズとアイウエアブランド「リムオブジンズ(RIM OF JINS)」、パルとウィメンズブランド「シーナリー(SHENERY)」を立ち上げており、「アディナ ミューズ」が協業の第4弾となる。

a-nation × GirlsAward JAPANが贈る豪華ファッションステージ!!

8月18日、渋谷の国立代々木競技場外周特設屋外ステージにて行われた
『a-nation island powered by inゼリー』resort stageに、NYLON JAPANプロデュースのスペシャルステージが登場! 大盛況のうちに終わったステージをいち早くムービーにて大公開!!

暑さもクールダウンしてきたころにスタートしたNYLONステージ。
ファッションブランド『VOLCOM』と『Onitsuka Tiger』に身を包み続々登場したのは仲里依紗、石田ニコル、IMALU、AMOをはじめ、雑誌でもお馴染みのモデルたち♡ 

そこへテレビ番組『プレミアの巣窟』に出演している天野ひろゆき、小島瑠璃子、篠宮暁(オジンオズボーン)も乱入し会場は騒然!! 
ムービーでは大盛り上がりのショーの様子に加え、モデルたちのコメントも見れるからチェックしてね♪ 

そして9.28発売の本誌では、更に詳しいステージの様子を特集予定だから、お見逃しのないように!