英コンサル会社とジェトロが日本の新進ブランドの海外進出を支援 第1号は小木のポップアップ「ポギーズ・ボックス」

英ファッションコンサルティング会社のトゥモロー・コンサルティング(TOMORROW CONSULTING)と日本貿易振興機構(JETRO)、そして国内外のブランドのディレクションやコンサルティングを行う源馬大輔・源馬大輔事務所代表が協働し、日本の新進ファッションブランドの世界進出を支援するプロジェクトを立ち上げる。最初に手掛ける案件として、小木“POGGY”基史ディレクターのポップアップ「ポギーズ・ボックス(POGGY’S BOX)」が選ばれた。

ルカ・コルセッティ(Luca Corsetti)=トゥモロー・コンサルティング マネジング・パートナーは、「これは才能ある若手デザイナーのブランドを新たな方法で支援するプロジェクトで、日本のファッション業界に必要なものだ。戦略の立て方から製造販売、コミュニケーションやオペレーションなどを含め、海外進出の際に必要となるノウハウを全て伝授したい」と語った。また小木ディレクターについて、「日本のファッション業界において最も才能ある人物の一人で、市場全体について素晴らしいビジョンを持っている」と評した。

「ポギーズ・ボックス」は「箱」をテーマにトランク、レコードボックス、リサイクルボックスを作成し、その中に「ポギーザマン(POGGYTHEMAN)」のTシャツやパーカ、スーツのオリジナル全3型と、別注やセレクトで日本のブランドを集めている。小木ディレクターは、「今回のプロジェクトに参加することで、若手デザイナーが海外進出の際に直面する問題を自ら体験し、そうしたデザイナーのメンター的存在としていっそう貢献していきたい」とコメントした。

コルセッティ=マネジング・パートナーによれば、プロジェクトは今後さらに拡大する予定だという。「3月に新たなプロジェクトを3つ立ち上げ、最終的には10~12程度のブランドを支援したい。世界市場に進出する準備が整った、日本の才能あるデザイナー群を養成するのが狙いだ」と述べた。